夢原夫婦のヒミツ

大地くん、こんなに大和さんに懐いているんだもの。このまま放ってなどおけないよ。

少しずつ私にも慣れてきた大地くんは、お母さんが来るのを待つ間、私たちに色々なことを話してくれた。

パパとママ、そしてお兄ちゃんと一緒に来ていること。自分の好きな食べ物や嫌いな食べ物。さらには通っている幼稚園にいる好きな子の話まで。

一生懸命話す姿が可愛くて、大地くんに癒される。

それは大和さんも同じようで、終始嬉しそうに大地くんの話を聞いていた。

大和さんも、子供の扱いに慣れているよね。苦手な人が多いのに。

それから少しすると両親が駆けつけ、大地くんは無事に両親と会うことができた。

お礼を言われ、名残惜しさを感じながら大地くんと別れた。



「大地くん、可愛かったですねー」

「あぁ」

ホテルのレストランで夕食を取る中、話題は自然と大地くんのことになる。