「俺もさ、蘭と長年友人関係を築いてきたからこそ、恋人になりたいと思いながらも関係を壊すのが怖くもあったんだ。……大和さんもそうじゃないかな。最初は愛実のことを妹みたいに思っていたんだろ? おまけに文通で何年もやり取りをしてきただろ?」
「うん」
声を聞いたのも出会って一年以上経ってからだし。私と大和さんはじっくりと時間をかけて関係を築いてきたと思う。
「実際に俺も、蘭に自分の気持ちが届いたとしてもすぐに恋人らしいこと、できないと思う。……なんつーか、ずっと我慢してきたからこそ、一度触れてしまったら歯止めが効かなくなりそうで怖い」
「なっ……! ちょっと佐介!?」
昼下がり、しかもたくさんの人がいる店内で言うような話じゃないよね!?
聞かされたこっちが恥ずかしくなる。
「仕方ないだろ? これが俺の本音なんだから! ……せっかく両想いになれたのに、それで嫌われたらどうしようとか考える生き物なんだよ」
「そ、そういうものなの……?」
計り知れない男心に疑いめいた目を向けると、佐介は大きく頷いた。
「うん」
声を聞いたのも出会って一年以上経ってからだし。私と大和さんはじっくりと時間をかけて関係を築いてきたと思う。
「実際に俺も、蘭に自分の気持ちが届いたとしてもすぐに恋人らしいこと、できないと思う。……なんつーか、ずっと我慢してきたからこそ、一度触れてしまったら歯止めが効かなくなりそうで怖い」
「なっ……! ちょっと佐介!?」
昼下がり、しかもたくさんの人がいる店内で言うような話じゃないよね!?
聞かされたこっちが恥ずかしくなる。
「仕方ないだろ? これが俺の本音なんだから! ……せっかく両想いになれたのに、それで嫌われたらどうしようとか考える生き物なんだよ」
「そ、そういうものなの……?」
計り知れない男心に疑いめいた目を向けると、佐介は大きく頷いた。



