夢原夫婦のヒミツ

淡いピンクの淡水パールがあしらわれていて、とってもかわいい。

「うわぁ、素敵。それに蘭っぽい」

「やっぱり愛実もそう思うか?」

「うん!」

すると店員が商品の説明をしてくれた。

「こちら、女性に大変人気のモデルとなっておりまして、本日再入荷されたばかりの商品になっております。贈り物としてとても喜ばれるかと思いますよ」

にっこり笑顔で言われ、佐介は恥ずかしいのか頬を赤く染めた。

「えっと……それじゃこれ、プレゼント用に包んでください」

「はい、かしこまりました」

無事にプレゼントを買うことができて、一緒に選んでくれたお礼と言われ、佐介にランチをごちそうになった。

「ありがとうな、買い物に付き合ってもらって。あぁいうお店、入ったことがなかったから、愛実がいてくれて心強かったよ」

「それはよかった」

商業施設内に入っているオムライス専門店に入り、私はデミグラスソースがたっぷりかかったオムライスを。佐介はシンプルにトマトソースのオムライスをそれぞれ注文した。

それを食べながら佐介は、ホッとした顔を見せた。