「あ、そういえば来月、蘭の誕生日だよね」
「そうだな」
七月二十五日は蘭の誕生日だ。幼い頃、毎年夏休みに自分の誕生日がくることに対してよく文句を言っていたよね。
学校がないから、みんなに祝ってもらえないって。
だから私と佐介が、それはもう盛大に誕生日パーティーを開いたんだ。
昔を思い出すと懐かしくなる。
「今年はどうする? あ、プレゼントも買いに行かないとね」
「年々グレードを上げてきているから迷うよな。……あ、せっかくだし蘭の作戦に乗った形にして、プレゼント買いに行くか」
「そうだね、そうしようか」
トイレに行っている蘭に聞こえないよう、コソコソと打ち合わせをする。
少しすると蘭が戻ってきて、散々出掛けるように釘を刺され、その後はそれぞれの近状報告をし合い、ふたりは帰っていった。
お皿やコップを洗いながら、先ほどの蘭の強引さに笑ってしまう。
だけどまぁ、そこが蘭のいいところでもあるんだよね。私のためを思って言ってくれたわけだし。
「そうだな」
七月二十五日は蘭の誕生日だ。幼い頃、毎年夏休みに自分の誕生日がくることに対してよく文句を言っていたよね。
学校がないから、みんなに祝ってもらえないって。
だから私と佐介が、それはもう盛大に誕生日パーティーを開いたんだ。
昔を思い出すと懐かしくなる。
「今年はどうする? あ、プレゼントも買いに行かないとね」
「年々グレードを上げてきているから迷うよな。……あ、せっかくだし蘭の作戦に乗った形にして、プレゼント買いに行くか」
「そうだね、そうしようか」
トイレに行っている蘭に聞こえないよう、コソコソと打ち合わせをする。
少しすると蘭が戻ってきて、散々出掛けるように釘を刺され、その後はそれぞれの近状報告をし合い、ふたりは帰っていった。
お皿やコップを洗いながら、先ほどの蘭の強引さに笑ってしまう。
だけどまぁ、そこが蘭のいいところでもあるんだよね。私のためを思って言ってくれたわけだし。



