私と君と夢物語。

「りーおさん!」

「はーい」

キラキラした目でこっちに寄ってくる。

「お弁当一緒に食べましょ!」

「まだ3時間目終わったばっかですよ?」

「え??」

お弁当と水筒を持って驚いたように時計を見た。

近くにいたしほたちからくすくすと笑いが聞こえてくる。

「ほんとだ。」

「どーんまい!」

私は茶化すように言った。

しほも笑いながら楓の肩をぽんと叩いた。


ああー、と落胆する楓の顔を見てると面白くなってきて笑いがこみ上げた。

バカだな〜、どこまで彼氏に早く会いたいんだよ。わかるけど。


「はああ、ようやくだ〜」

私の机に手を付いて言った。

「手、洗いに行こ!」

「う、うん!」

私の手を掴んだ楓はぐいっと私を引いてトイレまで連れて行った。


楓の彼氏のことを知ってから楓からの絡みが激しくなった。



少し嬉しいな、なんて。

楓との距離が縮まったな。







「ああ〜!緊張してきた!」

6時間目が終わったHR前。


カバンにノートやら筆箱やら入れていく。




少しだけ自分の鼓動が速くなった気がした。




「HRなんてはよ終わってしまえー!」


少し殺気立った楓をなだめながら少しだけ翔磨のことを思い出した。




また今日も会えたらいいなって。




あの笑顔が頭にこびりついて離れない。