君はやっぱり君

「健、おはよう。」

目を細めて真央はそう言った。

「...うん。」

僕はそれだけ言ってペダルを踏もうとした。

またおはようって言えなかった。

たった一言なのに。



真央は朝、家の前で会った時は必ず僕に

おはようと言ってくれる。

でも僕はいつもうまく挨拶を返せなくて。

そんな自分が嫌で。

僕は真央のことを避けるようになった。