さよは原田に恐怖も、迷惑だとも感じていなかった。




ただ、原田が浪士組だとは思いもよらぬ事実に追い付けていないでいた。




「俺たちはこの腐りきった世を誰もが安心して暮らせる世にしたいだけだ。



民に嫌われてでも守らなきゃならねぇもんがあるんだ。」



原田の目は真っ直ぐだった。