「で、どこに行く?」

「んーと、お酒の美味しい居酒屋に。」

「お前…酒弱いからそんな飲めないくせに。」

「そんなことないですって!
今日はたくさん飲みますよーっ!
最後だし!」

「やめとけよ。
また記憶飛ばして痛い目みんぞ。」

「大丈夫です。桐山社長と一緒なら!」

「大丈夫なわけあるか。
俺が一番アブナイんだよ!」

「………とにかく!
今日は私について来てください!!」

「そんなノープランでほっつき歩きたくねぇ。」

「駅前までいけば居酒屋いっぱいありますよ!」

「そんじゃ、駅前までタクシー乗ろう。」

「え、なんでですか?」

「今寒いって言ったじゃん。」

「ダメです!ダメです!
近いんだから歩きましょ!?」

「るっせーな。分かったよ。」