月曜日。 2人して素知らぬ顔で、 仕事して、 火曜日も、 水曜日も、相変わらず私達は ただの上司と部下だった。 それでもお互い目が合えば意識して…。 でも、それ以上は何もない。 恋愛にうつつを抜かしていられないほど 仕事で忙しい毎日がつづく。 日に日に増えていく付箋が、 20枚になった頃、 桐山社長が言った。 「藍川、今日で秘書の仕事は最後だ。 明日から広報部へ戻っていい。」 と。