えっと…確か、名前は………
「っ青柳社長!
って…あ、スミマセン。
驚いて大きな声出しちゃいました…。」
「ははは。いいよ。
だいぶ酔ってるのかな?
…名前は確か、藍川さんだったよね?」
「はい。桐山の秘書の藍川伊織です。
青柳社長もお手洗い…ですか?」
「いや、実は君の事がちょっと心配でね。
ずっと遠目から見ていたんだけど、結構お酒飲んでたでしょ?本当に大丈夫?」
すると青柳社長が聞きながら、
なぜか……私の手首を掴んできた。
その瞬間、、ゾワゾワゾワッと、
体中を駆け巡る嫌悪感。
…大嫌いなゴツゴツした、
"男"の手が私の手首に触れている。
桐山社長には一度も感じた事のなかった衝動が
自分自身に男嫌いを訴えてくる。



