----ふぅ…。 時刻は20時30分。 トイレを済ませ、 鏡の前でようやく一人になった私は 一気に気が抜けたのだった。 やはり、さっきまでは気を張っていたのか こうして一人になってみれば アルコールが回っているのが分かる…。 いつまでもこうして のんびりしているわけにもいかないので、 パチンと、両手で頬を叩いて気合いを入れた。 それから手を洗って、 女子トイレを後にしたところで…、 「---……ねぇ君、大丈夫…?」 さっきの長髪の男性に声を掛けられた。