「なんだ…。
朝からお前が不機嫌な理由がようやく分かったよ。」


「へ…っ?」


「嫉妬してんだろ。お前。」



「は…っ!!?」






「伊織もしてみる?

俺と、キス。」








パシャン---。




私は、
目の前にあったワイングラスを
社長の顔に向かって



引っ掛けてから言った---。










「…やっぱり…、社長は最低です。」






それから席を立ち、

赤ワインで濡れたままの桐山社長を残して

その場から立ち去ったのだった、、、。