恋愛の仕方おしえます。


ー 3時間後 ー


「これ…、本当に私ですか!?」

鏡の前の自分が
まるで本当の自分じゃないみたいで、
美容師さんに向かって
そんな戯言をボヤいてしまう。


「もちろんです。
見違えるほど綺麗な髪になりましたね。
お客様とっても素敵ですよ。」


プロの美容師さんの手によって、

カット
カラー
パーマ
トリートメント
サプリメント

5つものメニューを施してもらい、

私のボサボサ髪は
見事に艶髪へと変化を遂げていた。

腰まで伸びていた黒のロングヘアが
肩までの栗色ミディアムヘアに。
緩くパーマをかけたおかげで、
ふんわり柔らかな
女性らしい髪型になった。


「それでは、お客様。お支払いが済みましたのでクレジットカードをお返し致しますね。」

「っえ、あ、はい。」

約束の時間を過ぎても
桐山社長が戻らないもんだから
私に手渡されてしまったブラックカード。


桐山社長に連絡するため、
社長専用のスマートフォンを取り出すと
そこには一通のメールが届いていた。



送り主はもちろん桐山社長から。


〈夜7時、ウィストンホテル45階レストラン〉


文面は、たったそれだけだった。


これはつまり、
レストランで落ち合おうという事だろうか?


あの傲慢社長らしいというか、なんというか…。