家に帰れば可愛いダーリンに癒される日々。

「ダーリン、ただいま♪」

あ、ダーリンとは飼い猫のことだ。


たぶん、この先
そんな風に誰かを呼ぶ事はないので
支障はないと思い、そう名付けた。

「ミャ〜。」

ダーリンはいつも
私の寂しさを埋めてくれる
大事な家族。


ああ、それにしても…
思い返せば、
平穏な田舎暮らしは
幸せだった。


そもそも人口が少ないから
みんな家族のように仲が良かったし、
男の子も硬派で真面目な
丸刈り少年しかいなかった。


私の青春時代といえば、
泥だらけの農作業ばかりで
当時は心底いやだったけれど、
今思えばそんな記憶だって懐かしく愛おしい…。