「っはぁ〜、疲れたぁぁぁ〜っ!」

21時すぎに帰宅した私は
帰って早々、着替えもせずに
ソファーの上へ横たわる。

そんな私を見つめてくるのは
可愛い可愛い私のダーリン。

「…ごめんね、ダーリン。
そんな目をされても私には抱き上げる気力すら残ってないのよ。」

私が言うと、
「ミィ〜。」
なんて、寂しそうな声をだす。

仕方なしに頭を撫でると
ダーリンは嬉しそうに目を閉じていた。


それにしても…

今日は一日、よく頑張ったな〜。私。


持って帰ってきた付箋を取り出して、
"よくやった"
の一文を見つめる。


男の人にしては綺麗な字…。



…今朝までは、
すっかり桐山社長の事を勘違いしていたなぁ。

傲慢で、
女たらしで、
ゲスい社長なんだって…
噂や第一印象だけで勝手に決めつけていた。



でも違かった。

傲慢だけど、
優しい部分もあるし、
真面目だし、
周り見えてるし…。


何よりも、笑った顔が可愛かった…。


明日もまた
社長に褒めてもらいたい、とか思うなんて


どうしちゃったのよ、自分---?