恋愛の仕方おしえます。


ー 日曜日 ー


約束の時間通りに遊園地の入り口に着くと、
そこに居たのは…


藍川、ではなく


"南くん"。


陽に当たり目立つ茶髪で。
しかもチャラチャラした派手な服装で
堂々と突っ立っていた。


…なんでコイツが?


「おいっ!クソ茶髪!
何でお前がここに居るんだよ?」


既に苛立つ俺が声をかけると、
向こうも


「それはこっちの台詞だよ!
俺が待ってるのはあんたじゃない。」


と吐き捨ててきやがった。



「お前、誰に向かって口聞いてるか分かってる?」

「そっちこそ。社員に手を出すつもりかよ?」



言い争ってる最中で、
到着した藍川は


「…え!?なんで2人が!?」

と、挙動不審に驚いた。


当の本人が理解出来ない様子で
俺と茶髪の顔を交互に見つめている。



…ったく…、

どーいう事だよ。