話し込む2人の前に
足早に歩いていくと、
ようやく俺に気づいた藍川。
「あ…、本当に今日も来たんですね。」
昨日は嬉しいと言ってたくせに
今日は何故か呆れ口調の藍川に
「社食全種類食ってみるって決めたんだよ。
嫌なら付き合わなくていいけど。」
と言ってみる。
「そんな…っ、待ってください!誰も付き合わないとは言ってないでしょう?」
とことこと俺の後ろへ付いてきた従順な藍川を、
なぜか怪訝そうな顔で見つめてる隣のデスクの男が目に入る。
・・・なんだあいつ。
俺は疑問に思いながらも、
それをあえて口に出したりはしなかった。



