翌日の昼。
今日も藍川をランチに誘おうと
仕事の手を止めると、
安斎から言及された。
「社長、また藍川さん誘いに行くんですか!?
あまりにも堂々としすぎじゃ…。」
「うるせーよ。俺の勝手だろ。」
「や…でも……、社内は昨日からあっという間に凄い騒ぎに…」
「コソコソやっててもどうせ噂はされる。
むしろそっちの方が話がデカくなるんだよ。」
「…なるほど。それは確かに。」
安斎を適当に制止して、
エレベーターに乗り込んだ。
向かう先はもちろん15階。
昨日と同じく騒つく社員達をスルーして、
一直線に藍川のデスクへ向かう。
…と、ここで昨日とは違うことが。
まだ俺が来た事に気付いていない藍川は
隣のデスクの若い男の社員と
なにやら親しげに話してる…。



