なんて、冗談はさておき。
昨日からの思惑どおり、
本気な俺はすぐに行動に移した。
昼休み。
エレベーターに乗り込むと、
広報部のある15階で降りる。
既に騒めき出す社員達を無視して
俺はまっすぐ藍川の座るデスクへ。
まだパソコンを見て集中してる藍川に
多少ドギマギしながら、話しかけた。
「よう!」
俺の問いかけに、
ビクリと慄き、回転椅子を動かした藍川。
既に大きな目を更に大きく見開いて、
無意味な質問をする。
「え!?あっ、はい!えっ!?社長…!?」
「おう。昨日はどうも。」
「…え!?なっ、どうしたんですか!?」
「たまには社食でも食おうかなぁと思って。付き合えよ。」
「えっ、でも社長…お昼食べないんじゃ…」
「うるせーな。
今日から食うんだよ!
つべこべ言ってねぇで、行くぞ。」
「…は、はぁ。」



