結局、俺が寝付いたのは明け方頃で…




「・・・えええええええええーーーーーっ!!」




藍川のバカでかい声がして、
またすぐに目を覚ます。


少しは寝たような、
…寝れてないような、
とにかく最悪のコンディションだった…。




「ったく、…朝からうるっせぇなぁ。」



不機嫌に起き上がる俺を見て、

「ひっ!!!」

とかって奇声を上げてる藍川。


何驚いてんだよ。


…本当、ムカつく。


「…ヒッ!てなんだよ?
自分だってそんなはだけた姿でよくいうよ。」


俺の言葉を聞いてから
自分の着衣を確認して
あっという間に動揺しはじめる
バカな藍川。


「○!%*△#っ…!!」


彼女は即座にシーツで自分の身体を隠したかと思うと、衝撃の言葉を発した。


「え…っ、!?
まず聞いていいですか?
…ここ…、何処ですか!?」






…まさか、こいつ…


昨日の事ぜんぶ覚えてないんじゃ………。



そんな苛立ちを抑える為に
俺は煙草に手を伸ばした。



吸って吐いてを繰り返しながら
自分を落ち着かせて喋りだす。