…ムカつく。




苛立ちを抑えるために、
訳もなくただ、
寝室内を歩き回った。




…ムカつきすぎて、頭がおかしくなりそうだ。



ダーリン?なんだそれ?



こいつ他に付き合ってる奴がいるのか?



それなのに俺を好きだとか、



恋愛ってどうすんだとか、



ふざけた事抜かしやがって…。



…マジでむかつく。



しかも、いきなり
あんな迫ってきておいて、



自分はイビキかいて寝てるとかありえねぇ…!



人のベッドでいけしゃあしゃあと
気持ちよさそうに…



「ぐがぁ〜……ぐごっ…!」




おかしなイビキに、
藍川へ目をやるとドレスが脱げかかって
下着が見えそうだし…。




この女…
今夜、俺に一睡もするなというのか?



マジで!ムカつく!!



こうなったら寝る。



何がなんでも隣で寝てやる。



こんなクソゲスメガネ…。



朝起きてから後悔してしまえ。







俺は大の字で寝る藍川押しやると、
自分のシャツを脱いで藍川の上に掛け、
そのまま目を閉じたのだった---。