ドキドキしながら
本を開くとまた手紙が入っていた。

あ、やっぱり!!

私は、徐にその手紙を読んだ。
すると……。

『18時に図書館の前でお待ちしています。
高橋より』と書かれていた。


えっ……高橋って!?

私は、慌てて2階のガラス越しから
下を覗き込んだ。

この図書館は、ガラス越しになっているため
上から下に覗き込める。

図書館で高橋さんだと言ったら
私は、司書の高橋さんしか
思い浮かばなかった。

彼が私に……これを?

いや、たまたま同じ高橋ってだけで
赤の他人かもしれない。
でも……もしそうなら何故、彼はこれを?

心臓が変な期待をしてしまい
ドキドキと高鳴っていた。

そうであってほしい……。

小さな希望を胸に秘めて
私は、18時に図書館の前に居た。

18時になると寒さが増して
肌寒い……。