そしてクラスの皆会いに行ったら、どうせ演出でしょ?って言われたから違うよ。って言って、触ってあげたらいや!触らないで!姫花の偽物さん!
「な、んで?ほ、んもの、な、のに。し、んじ、てよ。わ、たしだ、よ?ほ、んも、のだ、よ?ねぇ、美嘉、ちゃん。 み、んな、」
「そーだ!そーだ!姫花は本物なのにひどいよ!みんな!」
クラスの皆は泣いた私を見て。
「ごめんね。死んだのにここに居ることにびっくりしちゃって!」「んーん!驚かせてごめんね!」
そして夜11時50分。
「大河、今日はありがとね!最後のこの世界を満喫出来た!後10分で私は消えるんだね。あーあ。もっとこの世界に居たかったな~!死にたく無かったな~!」
「ごめん!俺がもっと早く気づいてたら…。俺が言わなければ!神様仏様、姫花の変わりに俺をあの世へ連れていってください。」
「そんなこと言ったらだめ!そんなこと言ったら私、もっと悲しくなっちゃう。」
「後一分だね。大河。私、大河に会えて本っ当に良かった!クラスの皆にも会えて良かった!お母さん達に会えなかったのは心残りだけど。ねぇ大河。幸せになってね?新しくいい人見つけて、結婚して、子供が生まれて幸せになってね!あのね?実はまだお母さんが誰なのかは明確じゃないの。でも、この場所って事は分かってる。もしかしたら、大河の子供になるかもしれないんだ。だからね?幸せになってね!」
「でもさ、結婚して幸せに!ってそれって…。離婚するってこと?」
「うん。そうだよ。大河は前に進まなきゃ!未来に向かわなきゃ!幸せにならなきゃいけないの。じゃないと私は生まれ変われない。会えなくなるよ。大河が死ぬまで待ってたいけど、幸せになるにはそうするしか無いんだ。ごめんね!」
スゥ……あ、消えてきた。
「姫花!俺幸せになるからな!そしたらまた会えんだろ!?恋できるかもだろ!?だから、だから!幸せに絶対なる!だから姫花、安心して天国に行けよ。」
「ありがとう。大河。私は大河の事幸せになるまで絶対傍に居る。幸せになるときまで居るから!幸せになったら天国なら見守るから!じゃあ大河。またね!またいつか!大好きだったよ!」
スゥ…。キラキラ
「ああ!おれもだ!」
そのあと俺の耳には姫花からの本当のメッセージがうっすら聞こえた。
「置き手紙書いたから読んでね!」