ある日見知らぬ誰かが私の病室を開けて来た。
ガラガラガラガラ!
『姫花!』
あの時はびっくりしたなぁ。
だってだって、見知らぬ人が急に開けたんだもん!
でも…あの顔なーんか見たことあるなぁー。
ズキ!痛い!
はっ!思い出した!あの、あの人は!
ガラガラガラガラ!
「姫花!思い出したか?!」
「うん!大河!この間はごめんね!私、まだ他にも忘れてる気がするんだよね~。」
「少しずつ思い出せば良いじゃないか。」
うーん。何だろう?
ズキ!ズキ!ズキ!ズッキーン!
「思い出した!私、私!死ななきゃ行けないんだった!なのにどうして生きてるの?」
そうだった。私は、神様から大河の為にも死ななきゃ行けないんだ。
でも大河の為ってだけは言ってはならないのだ。
「どうして死ななきゃ行けないんだ?」
「それは言えないの。私と大河の関係に関わる重要な事だから言っちゃいけないの。」
「私は神様に仕えて居るの。神様の言ったことは絶対だから!もしもやらないのだったら、もう、二度と生まれ変われない。だから、ごめん。」
「そうか。なら良いよ。言わなくて。またな!」