伝わらない…伝えられない

あれから俺達は結婚式を挙げた。
そして今日はちょっとした新婚旅行では無いが下見旅。
「大河~!早く早く~!飛行機来ちゃうから!」
ここからは歩いていく。
どんなところかな?沖縄。
そんな呑気な事を思っていてぼーっとしていたせいだ。
姫花はよそ見していて車が来ているのに気づいて居ない。
危ない!そう思った時にはもう、遅かった。
「きゃ~!大河~!」
キキ~~!バン!
そして車はUターンして逃げてしまった。
俺は突然の事で状況に追いつけない。慌てて俺はお姫様抱っこをした。その時。
「た、いが…。わ、らって?わ、たし、た、…がの、わ、らった…か…がす、き。わ、たしの事、ずっと、ずっと、わ、すれ、な…で?も、う…ほ、んとに…わ、たし、し、んじゃうん…だね?ご、めんね?た、いが…あ、いしてる。さよなら。大河。」
最後に姫花は最後の、力をふりしぼる。
「また会おうね。生まれ変わったら見つけて!私も見つけるから。天国でも待ってるバイバイ。大好き」
そう言ってふわりと笑った姫花。その瞬間姫花がガクン!
「おい!起きろ!姫花!」びくともしない姫花。
ああ。本当にもう死んだんだ。救急車呼べば良かった。
でももう遅い。俺はふと俺の前で亡くなった姫花をみた。ふわりと笑ったまま亡くなった姫花。
俺は何故助けられなかったんだろう。
普通なら救急車をすぐに呼ぶのに、何故呼ばなかったのだ。
でも呼べば命は助かるが後遺症が残る。
今の俺には分かる。だって医者になれたんだから。
もしかしたらまだ間に合うかもしれない。
そう思い急いで病院まで運ぶ。