「…姫?どーした」

歓迎会のさ中、椅子にすわってボーとするあたしを覗き込んできた紫土。


「いや。プリクラやばかったなぁって」

「まあ、プリクラって顔面変換機だろ。」

あの後、あたしたちはゲーセンに行き、クレーンゲームやらコインゲームやらをしていった。

あたしはぬいぐるみをゲットした。

時間が過ぎていった頃、集まってプリクラを撮ることに決定。

陽楓あたりはもう既に目が大きいから宇宙人みたいになったって自分でいってたし

玻取は甘い顔にクマとか付けたら可愛いすぎるってみんななってたし。

イケメンにプリクラはやばいってことがわかった。

「…姫、楽しくない?」

「ううん。楽しいよ。陽楓、ありがと。」

「姫が楽しいなら、それでいいよ。」

そういい、頭をなでなでしてくれる。

「…聞いてもいい?陽楓たちのこと。」

あたしは、彼らを知りたいって思っている。それが、知っては行けなかったことでも。知らなければ良かったっておもっても。

「答えられる範囲は決まってる。それでも?」

「……うん。」

あたしを歓迎する会みたいなのはもう既に始まっていて、あたしたちは荷物をまとめ、倉庫にいった。

その倉庫の広間でパーティ?みたいに下っ端さんたちも含めて行われている。

あたしの目の前には、美味しそうなパスタや唐揚げやピザ……。

「今日、玻取にも聞いたんだ。そしたら、はぐらかされちゃって。」