第3章「嫌いと好きは背中合わせ」


色々あったけどそんなこんなで3日が過ぎ。
3日共、晴れの日が続いている。だから太陽くんとは会っていないんだ。

「あーめっ」
「おはよっ、花ちゃん」

あれから花ちゃんは、今まで以上にかけがえのない友達になっている。親友・・・なのかな。

雨って名前も、あの日から嫌じゃなくなった。

だか私には、また問題ができた。
その問題の答えを、早く見つけなきゃ。


───休み時間────

「花ちゃん、あのね」
「雨、花って呼んで?」
「じゃあ・・・花。相談があるの」
「ほーう、なんだね」

「この前花と仲直りした時、わからせてくれた人がいるって言ったじゃん?」
「うんうん」

雨の日に出会ったその人は、
私の運命の人だと思った。

「その人のこと、私、好きみたい。」
「えぇぇぇえ!」
「早くも新しい恋、見つけました(笑)」
「早すぎるよ!で、誰なの?」
私もそう思う。でもね花、好きになるって、いつも突然だよ。

「C組の 橋本太陽くん」

「えと、ごめん、誰?」
「私も、最初同じ高校って知らなかった」
「その人、どんな人?私の雨ちゃんを惚れさせるからにはロクな人間じゃなかったらもう・・・」
「すごく優しくて・・・かっこよくて、かわいくて・・・」
花からの質問に、答えを探すだけで顔が熱くなる。
「雨、あんた本気みたいだね。好きですオーラが全開じゃん」
「そっ、そうかな〜(照)」
「でも、良かったよ。あたし、雨がもう好きな人をつくらないんじゃないかって思ってたから。」

「でね、告白(?)されたの。」
「え、え、ストーリー展開早くね?(笑)」
「だから真面目にー」
「はいはい、続けてー」
「次の雨の日に、返事くれって。」
「え、ナニソレ、なんでまた雨の日?」

「ショウ君にフラれた後、私走って帰ろうとしたんだけど、急に雨降ってきて」
「そんなこと、あります?」
「あったんですっ、私傘忘れてたし、もう濡れてやれーって思って」
「バカだね(笑)」
「同じこと言われた(笑)」

「それで出会ったの?」
「うん、だから雨の日なんだと思う。」
「いいねぇ、ん?だけどさ」
「ん?」

「同じ学校なら、学校でも会えるじゃん?なんで雨の日だけなの?」

「あ」

「まさか雨ー、それ考えてなかった?(笑)」
「は・・・はい」
「あらら(笑)好きならクラス行っちゃえば?」
ん?まてよ・・・クラス・・・クラスはC組。C組は・・・

「だめだっ!」
「わあっ、びっくりしたぁもう」
「だってC組だもん、ショウ君いるし・・・キマズイよ」
「あ、そっか そうだったね」

「今はまだ、いいの。雨の日が特別って感じで。」
「そかそか。ロマンチック〜」



嫌われ者の、雨の日も

嫌いだった、この名前も

君が「好きだ」って言ったから

私も、好きになれたよ。


返事はもう決まってるよね?自分の心に問いかける。
次の雨の日を待とう。

そう思った、雨だったが______。