私は
全速力で走った


その場から
早く遠ざかる為に…

その日は
もちろん

いつもより
たくさんのたくさんの
涙を流した

冬夜は…私より
あの子達を選んだんだ

そう思うと
悲しくなる一方だった


〔朝〕


学校…やだなぁ…

そう思いながらも
冬夜がいるかも!
という淡い期待をふくらませ待ち合わせ場に
向かった

その時
携帯が鳴った
メールだ…

〔先行って〕

冬夜だった…
どうせまた…
女の子なんだよ…

そんなことを考えなから教室に入る

私は茉奈に全部聞いて
もらった
ちょっとはすっきり
するでしょ…?


〔昼休み〕


私は屋上にいた

違うクラスの
逆嶋君に
呼び出されたから

扉があき
逆嶋君が私の目の前に
来る

逆嶋君が言った一言に
私はすごくびっくりした。


「俺ずつと好きやってん
付き合わん?」


「え?あ…あの…」

「返事あとでええわ!
じゃぁな!」


急に来て
急に去る逆嶋君
なんであんなに
はっきり言えるの?

私は冬夜が好きなのに

彼女なのに

はっきり言えないんだ…
弱いなぁ…