蜜はあたしの頭を思いっきりぶった。

「痛いなぁ~。何すんのよ」

「全く、柚里ってたまに恋すると必ずフられるような人好きになるよね」

「相手は関係ないと思う。多分あたしがブスで女の子らしくなくて体格がデカいのがいけないんだ…」

あたしのあだ名の数々は全て怪獣又は破壊的なものばかりだった。それはとても普通とは言えない体つきと性格からきたあだ名ばかりだ。

「柚里、あんたは顔と頭と料理がとりえでしょーが!」

「それは蜜や飛鳥がいってるだけでしょ?どーせお世辞とウソでしょ」

「んなことないっつの」

「あっ飛鳥…。七瀬は?」

やって来たのは木村飛鳥(きむらあすか)。

「七瀬はまだ泣いてる。しょうがないよ。平気でいるうちらのが変だし」

そう言って飛鳥は笑う。

「しっかし七瀬って趣味が悪いよね~。よりによって…」

「飛鳥っ!!だめだよ、そんなこと言っちゃ」