好き、だけど。

だんじり終わりの

お疲れ様の会があった。


「月、俺帰るけど 送ってこか?」

と声をかけてくれた

「うん!」

2人で車に乗り帰ろうとしていた時、


今まで何回も2人で会っていたけど


はじめて ぎゅっとされた


「え?」


「ごめん、好きやわ」


「、、、」
なにも言えなかった



「8個も下にこんな本気で好きになると思わんかった。でも だんじり関係もあるし お姉ちゃんの事とか子供のこととか 色々月は近すぎる」

「……」

「俺は、月のこと好きやけど 付き合おってゆえる立場でもないし そんな言葉の約束はしてあげられへん。でもその分 いっぱいデートしよ。」



嬉しいのか 嬉しくないのか

分からなかった


(すき。)

言いそうになったけど

言わなかった。


言ってはいけない気がしたから。