好き、だけど。

呆気なくだんじりも終わり

宏基君に撮った写真を送った。

『他の女の子と写真撮ったんですか?』

分かっていたけど、

確かめたかった。

嘘だと信じたかった


『撮ったよ!』


あっさり返ってきた返事。

『そうなんですか!』と言うと

『嫉妬?』とおちょくる宏基君。

『月だけが良かったなって思っただけですよ?嫉妬じゃないです。』


『女子団で1番可愛がってるの月やのにそんな事で拗ねてるん?可愛いなあ』

たった一言で悩んでたのが馬鹿らしくなるくらい 単純だった


確かに、わかってた
1番可愛がってくれてるのも

1番仲良くしてくれてるのも。

それでも写真を撮っているのを見てるだけで胸が痛かった。