夢の中で私は暗い海の底にいた。


体が動かなくて息苦しくて…寒い


寒いよ


寒い


「…ン…苦し…」


目が覚めたら社長のドアップ


うわっ!


あぁ~昨日は社長に押し倒されたまま寝ちゃったんだっけ…

しかしなんて寝相のいい人なんだろう…


呆れるけど、昨日 眠ったまま同じ状態で私は動けない…



だから布団もかけてなくて…だからさむかったのかぁ~


とりあえず脱出しようとゴソゴソする。




……


………


ダメだ…


もう一回だ。頑張って私!





「ん?」


あっ!社長が起きた。


「…サッ…サクちゃん…俺…あの…昨日…あの…」



明らかにうろたえる社長


何か言う前に降りて欲しいんだけどなぁ…


「重いんですけど…」


「あ゛ぁあ~ごめっ…ごめん俺…」


慌てて私の上からおりる。


「サクちゃん…俺ちゃんと責任とるから…」


…って責任って!?

社長は何もしてないって!


「責任って…あの…」

「責任とって結婚しよう。」


いや待て!


違うだろぉ~


話しを聞け!


私が言いかけた言葉を全て流して社長は身支度しはじめる。