近くの喫茶店の日替わりランチは味も品数も種類も揃っていて、いつも人気だった。


「…で社長とはキスぐらいはしたの?」

「キッ…ケホッ…なんで?」

いきなりのクミの発言にスープをむせる。


「えっ?だっていくら仕事してたって言っても一晩中 二人きりで何もないのって…有り得ないもん。」


「有り得ないの!?」

びっくりする私にクミは頷く

「普通は有り得ないよ。よっぽどサクちゃんに魅力がないとか…ってそれこそ有り得ないから…それか凄く大切にされてるかじゃないとね?」



そんなものなの?

それこそ私にとって有り得ないもん!だよ?

「…でサクちゃんは社長の事 好きなんでしょ?」

「はぁ?社長って…あの?」


すっとんきょうな声をあげると今度はクミがスープむせてるし(苦笑)