「あ!優ちゃん!!!」
元気よく私の名前を呼んでくれたのは、花くんとお友達の...雄大くん。
花くんは有名だからフルネームで知っているけど、雄大くんは花くんが『雄大』と呼んでいるところしか見ていないから、名字が分からない。
「雄大くん...だよね?おはよう〜」
「雄大くんって...!!俺の名前覚えててくれたんだ優ちゃんっ♪」
「雄大お前キモい。昨日まで花井さんだったのに急に優ちゃん呼び...」
昨日からずっと考えてた人が現れると少し緊張してしまう。実物の花くんだ...
「花くんっ、この前はありがとうね!...そう言えばお母さん喜んで頂けた?」
「むっちゃ喜んでくれた。ありがとうな、花井」
ニカッと歯を見せて笑った。
そんな無邪気な笑顔するんだ...何か意外。
また花くんの意外な一面が見れた気がした。
男女別れて先生が集合をかけてきたので、一旦解散した。
「ねえ、優どう言う事?花くんといつの間に仲良くなってんの?!」
ずっと隣で黙っていた香穂子がいきなり興奮気味で問い詰めてきた。
この週末の出来事を簡潔に話すと、いいなーを何回も繰り返し言葉にしていた。
「花くんって私が以前思い込んでいた感じの人と全然違うの...なんか名前通り、優しい花って感じの人な気がする」
そう、花だ。
花は人に幸せな気分を与えてくれて、いつも優しい心を持ってるんだ、とお父さんに教えてもらったことがある。
花くんは『花』そのもののような感じがする。
