俺は、時計を確認して回診に回った。




優衣のはいつも最後にしている。





優衣と一緒に闘うって約束したから、





全部を回り終わり、優衣のところに行くと、
案の定夕飯が手付かずだった、






「優衣??ご飯食べれない?」





「叶夢...食べたくない...」





「うん...でも食べないとカテーテルなっちゃうよ?」





「いや...」






「じゃあ頑張って食べよ?」





「いや...カテーテルも食べるのもいや...」






「優衣??ダメだよ?ちょっとどっちか、頑張ろ?」





「カテーテル...痛い...?」







「優衣が頑張ってくれれば。すぐ終わるから痛くても一瞬だよ?」





「ご飯食べるの辛いなら、少しカテーテルにしよ?」





「うん...じゃあ...やる...」






「わかった、じゃあ持ってくるからちょっと待っててね、」





「うん...」





「あ、佐々木さんと啓斗呼ぶ?」






「なんで?」





「優衣が少しでも不安じゃないように手とか繋いでもらった方いいでしょ?」





「うん...その方いい。
叶夢私と手繋げないんだよね、...??」





「うんごめんね、
だから、その方いいかなって、」





「ありがとう...」





「うん、じゃあすぐ来るね」





「うん...」





そう言って俺は急いで医局に行った。