医局を出て優衣ちゃんの病室に行気、中に入ると優衣ちゃんの手が少しぴくりと動いた





「優衣ちゃん??」










「だ、れ...です...か?」






弱々しい声で言う優衣ちゃんに僕は自己紹介をした。





その途端、優衣ちゃんの呼吸が荒くなり、背中をさすろうと手を伸ばすと、



「やめてッッッ!」




と拒絶されてしまった。




本人はすごく怯えていて見てるこっちまで苦しくなる。





少し、びっくりしたけど想定の範囲内。




ゆっくり、うてとけてもらえばいい。そう思いながらも、気まずい雰囲気に耐えられず
点滴を調整するふりをした。