優衣ちゃんの病室を出たあと、私は涙を堪えるのに必死だった。

だって、

大丈夫、病気じゃないよ!


なんてことが言えない。それほど血液検査の結果が悪かった。




「佐々木さん。ありがとう。ゴメンな優衣ちゃん明日のことですごい不安定だから、勇気貰ったと思うよ??」




「叶夢先生...
はい!だって看護師ですから!」




そう言って私は笑った。