病室に戻ると、叶夢先生が聴診をした。


怖かったけど、怒られる方が何倍も怖く我慢した。

「じゃあ優衣ちゃん、もう少ししたら朝ごはん運ばれてくるから無理せず食べてね!」



「はい......」





「優衣ちゃん、敬語、やめようか!」



「え、...?!」




「タメで話していいよ!
優衣ちゃんそっちの方が楽でしょ?」





「...はい...」






「って言ってもいきなりは、無理かな?
優衣ちゃんのペースでゆっくりね!」





コクン






何も言わず首を振った私に叶夢先生は、
ニコっと笑って病室を出ていった。