俺たちは直ぐに屋上に向かった。




ドアを開けると建物の隅の壁で隠れようにもたれかかってる優衣をみつけた。




「優衣ちゃんっ!」




遠山さんは俺が行くよりも早く優衣の元へ行った。




「先生ッ!早く診てくださいよ!」





「あ、はいッッ」






俺は脈を 測り、胸の音をきき、熱を測った。





「低体温症気味ではありますが病室で体を温めておけば問題ないでしょう。」





そう言うと遠山さんは安心したように表情を和らげた。そして俺は優衣を抱き上げ病室へと向かった。