けれど、私が先輩に対して抱いていた気持ちはそんなに甘いものなんかじゃなかった。


ずっとずっと苦しくて、もどかしくて、近付きたいのにうまく行かなくて。

だけど…どうやったって心から消えてはくれないんだ。



先輩のこと何も知らないのに何故かいつも私の心の中いっぱいに先輩がいて、

先輩を想うだけで胸がキュッとしたりして。


これが、この気持ちが…恋、だったんだね。



「胡桃ちゃん…私、カフェ行ってくる!」

「お?戦闘モードの美梨、かっこいーぞ。うまく行ったら今度なんか奢れ?」

「うんっ!ありがと、胡桃ちゃんっ」

「ファイトー」



先輩…

傷つくのは怖いけど、それでも私は…____