2-1のクラスで窓際で頬杖をついてる奴がいた

-西川 嵐-

髪の毛は金に近い茶髪

耳にはピアス

制服は着崩している

いわゆる不良だ

周りでは嵐と同じような友達が騒いでいた

嵐はその中心にいてその会話を聞いて自分から喋ろうとしない

「嵐が学校に来るなんて珍しいよなぁー」

「ウチなんてめっちゃ寂しかったー」

「やっぱ嵐がいないとなぁ」

その内容は嵐を褒める内容ばかり

所詮、嵐にボコられたくないだけで

嵐自身をみてくれない

そんな話しは無駄だと判断し

聞いてる振りをして

クラスを見回した

最後に来たのは1ヶ月ちょっと前だったか

あまり変わっていない

ふと嵐の目が止まった

それは一つだけ空いてる机

あまり気にしてなかったが

あの席の奴をみたことがない