雪の王子様






私は…




「今年の冬休みね、なんだか楽しかったの。」




帰りたくなくて日にちを延ばしたくらい。




「それはね…きっと、夏生がいたからだと思う。記憶がなくても、ある今も…」





月が照らす、2人だけの公園。




真っ暗だけど、月の光に照らされて明るい夜。




白い息と共に、想いをあなたに伝えた。





「夏生が好き。」





その瞬間、温かい温もりに包まれた―…