雪の王子様





「っていうか、風嘉ちゃん、聞いたよ?」




と、ニヤニヤしながら聞いてくる夏生のお母さん。




「夏生って雪の王子様なの~?」




「…ん゛!!」




食べていたお菓子をつい、喉につまらせそうになった。




それは夏生も同じようで…




「お、お母さんっ!!」




って、お母さん笑ってるし!!




「ところで、何で雪の王子様なの?」




その言葉に、私はあることを思い出した。