雪の王子様





「ある日、川で遊んでいました。楽しく遊んでいると、お姫様は川に流されて溺れてしまいました。」




へ…?




溺れちゃうの…!?




私は心配そうにお母さんを見た。




大丈夫だよと言うような、優しい表情に安心する私は、心は完全に、幼い頃に戻っていた。




「お姫様は王子様の名前を呼び、助けを求めます。王子様は…どうにかお姫様を助けることが出来ました。そして家まで運びました。」




良かった…




助かったんだ…




と、思った束の間、




「しかし、お姫様は目を冷ましたとき、記憶がありませんでした。」




え…




記憶ガアリマセンデシタ…