雪の王子様





「けどさ、確かに見たことはあると思うんだけど、喋ったことはないと思うんだ。」




「うん。喋ったことはないね。」




もしかしたらナツキの地元は私たちの地元と近いかもってこと?




なんだかナツキがよりいっそう謎の人物になってきたような…




「まぁ、もう寝ようよ。」




みっちゃんのその一言で、私たちは謎を残したまま寝ることにした。





あれ…?




そういえば今日、ナツキと会ったのに…




雪、降らなかった…?




布団にうずくまりながら考えているうちに、私は夢に酔っていた。