「ナツキくんはここが地元なの?」 「違うよ。」 へ…? 「ここが地元じゃないの!?」 ここが地元だと、勝手に思い込んでいた私は、つい乗り出してそう聞き返してしまった。 私… ナツキについて、何も知らないんだ… 「じゃあ、どこ?」 そう聞くと、優しく笑って、 「秘密。」 と、言った。 優しい笑顔なんだけど… なんだか、寂しさを感じた。