雪の王子様






「おじゃましまーす」




どうやら今日はナツキのおばあちゃんはいないらしい。




「なっち、お風呂入っといで。」




そして私とみっちゃんはナツキの部屋に。




「ナツキくんってさ、風嘉の王子様なの?」




「…!!ん゛…っ、ゴホッ…」




なっちのいきなりの質問に、私は飲んでいたお茶にむせかえってしまった。




そんな私とは正反対に、一瞬驚き苦笑して…けど、どこか冷静なナツキ。




「王子様…だったらいいんだけどね。」




そんなナツキは、そうただ言っただけだった。