「ねぇ、おばあちゃん。ナツキの家、知ってる?」 あれから数日、やっぱりナツキが現れると雪が降る。 そして、雪が降る前にいなくなる。 確実に私の中でナツキは気になる存在となっていた。 「知ってますよ。」 おばあちゃんのその返事に、 「教えて!」 と、勢いよく食らいついた。 おばあちゃんは全てを教えてくれないのに、あっさりナツキのいる場所を教えてくれた。