〜止まらない感染〜 in学校

気がつけば周りに先生達はもう居ない。

奥に向かったのだろう。

「やめろ、はなせ!
痛いだろ!
どうした?
噛むな。やめろ。やめろ。やめろ。くるな。
ぐぁあああああああああぁああああああああああ」

先程とおなじ声がした後、

「ぎゃあああぁああああああああああ」

女の先生の甲高い悲鳴が聞こえた。

無意識のうちに佳代と手を繋いでいた。

「佳代、行ってみよう。」

声が震える。

「え?本気?」

「うん。何が起きてるのか確かめたい。
ちゃんと見もしないでパニックになるのは、避けないと」

「そうだね...。でも、もし危ないと思ったら桃果の手を引いて全速力で逃げる。わかった?」

「ありがと、佳代。」

佳代の声も震えている。

本当は佳代も怖いのだ。

金川先生は、まだ何が起きているのか分からずにいる。

「先生も一緒に」

今のは誰の声?

そうか。私か。

怖さ、好奇心、2つが入り交じり

脳と感覚に誤差が生じ始めた。

「お、おう。」

金川先生は、頼りなく返事をする。