「この前、図書委員会があった時にたまたま聞いたんだよ。
彼女が誰かと話してるのを。」
先日の蓮との遅くなる、待ってるのやり取りのあと、図書委員会の集まり自体は思いのほか早く終わっていた。
「視聴覚室へ向かう途中で翔っていう単語が聞こえてきて、なんとなく立ち止まって耳を傾けてしまって。
何としてでも手に入れる、いつもそうやって私は生きてきた、みたいなことを話していて、話が終わったかと思ったらそこに現れたのがあの女の子だったんだ。 」
慶「なるほど…」
「向こうは私に気づかなかったけど、さすがに嫌な予感がしてそれからは彼女の行動を気にしてた。」
龍「それで、あの光景を見てなんとなく察したわけか。」
彼女が誰かと話してるのを。」
先日の蓮との遅くなる、待ってるのやり取りのあと、図書委員会の集まり自体は思いのほか早く終わっていた。
「視聴覚室へ向かう途中で翔っていう単語が聞こえてきて、なんとなく立ち止まって耳を傾けてしまって。
何としてでも手に入れる、いつもそうやって私は生きてきた、みたいなことを話していて、話が終わったかと思ったらそこに現れたのがあの女の子だったんだ。 」
慶「なるほど…」
「向こうは私に気づかなかったけど、さすがに嫌な予感がしてそれからは彼女の行動を気にしてた。」
龍「それで、あの光景を見てなんとなく察したわけか。」
